TANDEM STEP

只今長期療養中です、復活までしばしお待ちを

ローダウン

フロントフォークのスプリングを交換しました。

今回選択したのはコチラ、Hyperpro 25mm Lowering Front Fork Spring Kit BMW K75 K100 1992-1996。

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私のバイクはR100RのFフォークを流用していますが、これがやたらと長く、リヤサスを1cm程延長してもまだフロント高な感じ。そこで見つけたのがこのローダウンキットです。R100RのフロントフォークはSHOWA製で、実はK75の92年以降のモデルとインナーパーツまで共通です。一応、パーツリストを照合したので多分間違い無いと思うけど、多分。

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K75用スプリングは、Hyperproの国内での販売リストにはラインアップされてないのですが、海外のサイトで見かけたので英国のショップに発注しました。あいにく在庫がなかったので、さらにメーカー発注となり、結局手元に届くまではクリスマス休暇を挟んだこともあって1ヶ月近くかかってしまいました。

また英国からはオイルは送れないんで、と言われ、キットと言いつつもオイルが付属していませんでした。取り敢えず最初は指定のオイルが良かろうと、Hyper proのフォークオイル(#15)を入手するのに、さらに時間がかかりました。

 

先ずはフロント周りをばらします。

フォークトップのリテーナーがボルト式でなくサークリップで留めてあるだけなので、先ずキャリパー、ホイールをバラし、トップのフィラープラグと下部のドレンボルトを外しオイルを抜きます。次いでフォークは三叉につけたままハンドルとフォークトップの間にスパナを挟み込み、てこのようにしてリテーナーを押し込みます。そこで露出したサークリップを精密ドライバーのマイナスで外します。あとはフォークを三叉から抜いてインナーパーツを取り出すだけ。

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ネットの情報によると、ノーマルはスプリング360mmに190mmのカラーで合わせて550mm。そこで取り外したスプリング長を測ると、カラーは190mmでしたがスプリングは384mm、合計574mm。ネット情報が誤っているのか(ままあることだが)、それともスプリングが社外品なのかは不明。リテーナーが少し舐めていたので、元オーナーがバラしたことは有るのだろうけど。

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あとは指定のオイルを入れ油面を合わせ(全屈状態で250mm)、スプリングを入れます。ちなみにスプリングの実測は545mm、巻きが強い方が上になります。ちなみに190mmのカラーは使用しません。

あとはバラした時と同様に組み立てて完成。

既に辺りは薄暗く随分と寒くなってきたので、ここで作業は終了。ちなみにスプリングを組みこんだ状態の写真がコチラ。

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左からK75s(92年以前のモデル)、R100R、R100RS。アクスルの中心からトップまでのフォーク長は左から順に810mm、810mm、765mm。この状態ではフォーク長は変わり無いようですが、RSとは45mmも差があります。RSはトップブリッジがペラい鉄板でその分短くなるのですが、R100Rのトップブリッジの厚み分を考えてもR100Rの方が2cm程度は長くなります。

さて車体に組み込んだ状態ですが、残念ながら日没のため写真は撮っていませんが、センタースタンドをかけた状態では交換前とは変わりなく、センタースタンドを外して車重を掛けると沈み込み、車高が下がります。跨ってフロントブレーキをかけながら押すと適度なリバウンドで更に沈み込みます。オイルがSAE#15と動粘度が高めのオイルなので心配していましたが、思ったほど硬くもなく、サスも動きに特に制限がかかった様子もないので、あとは実走での確認ですね。

ちなみにHyper proの輸入代理店のWEB情報は以下の通り。

「スプリングの自由長を大きく変えずに、レート変更と油面調整で車高を下げるハイパープロならではのローダウンスプリング。車重のみ(1G)の状態では大きく沈み込まず、乗車状態(1G')でしっかりとローダウンする設計のため、サイドスタンドのショート化が必要ありません。」

ん?若干記載内容と違うような気もしますが、狙い通りローダウンできたのでOKとしましょう。

あと他車種の部品流用と分解組み立ては自己責任ということで…